第六章 水利 第一節 概況 水利事業は本郡は比較的水利の便よま關係上順調なり。灌溉區域は主として大嵙崁溪竝新店溪に沿ひ私設公設を合して、面積六、〇〇八甲に達し、內公設碑圳の灌溉面積三、九一六甲にして殘餘二、〇九二甲は私設碑圳とす。 第二節 水利組合 郡下の水利組合は六組合にして、元臺北州公共碑圳聯合會解散の後を承け、同年四月一日設立せられたるものなり。尚六組合中潭底水利組合は大正十四年九月の設立にかゝり排水を目的とせる組合とす。碑圳の延長は六組合を合して、幹線六里二五丁一四間、支線二三里二八丁二八間にして、之れが灌溉面積三、九一六甲步なり。又組合費は四一、三七三圓にして平均賦課率は一〇圓五六歲入、出豫算總額五四、九七八圓に達せり。 近年灌溉面積の揄チと、河川の水量減と加ふるに上流に桃園大圳の設置等の關係にて、年々一期作は準備の季節に於て水不足を來すが故に圳路改善其他に就き多大の施設を要するものあり。 1 灌溉面積及水路延長(昭和七年一二月現在) 2 歲入出豫算及賦課率(昭和七年度) 3 歲入出豫算及賦課率(續) |