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陶淵明は、字を靖節といい、東晋の大司馬、陶侃の曾孫です。博学で見聞が多く、志気節操は超越し、性格は誠実でした。家が貧しかったため、小官吏となりましたが、適応することができず、官僚のよからぬ風習を見過ごすことができなかったため、自ら辞職し、故郷に戻って、農耕の合間に学問に励みました。
陶淵明は菊の花を偏愛し、自宅の庭園で多くの菊を育てたと伝えられています。「菊を采る東籬の下、悠然として南山と見る。」、「秋菊佳色あり、露にぬれしその英をとる。」など、詩作において、しばしば菊を詠みこんだ句を作りました。
後の人が菊の花を陶淵明に喩え、静かさと安らかさを表しています。 |
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