この雄獅子は三川門前に立ち、口を開き珠を含み、足は刺繍を施した鞠を踏みつけています。李梅樹自ら設計し彫物師を監督して彫刻を施し完成させた作品です。造形上比較的写実性に富んでおり、たてがみ鬣や尻尾は柔らかく流れるような線を描いています。他の寺廟の石獅とは異なり、画家李梅樹の芸術的センスが伝統工芸に対して及ぼした影響が色濃く表れています。