正殿に位置する「百鳥朝梅」の柱は左右対称に一基ずつあり、それぞれに五十羽の鳥が彫り込まれているので、「百鳥朝梅」の名があります。画家の李梅樹がデザインし寄贈しました。柱には太く力強い梅ノ木が彫られ、満開の梅の枝には姿態異なる鳥達が棲んでいます。当時この柱に生き生きと真に迫る百羽の鳥を描くために、様様な鳥類図鑑を閲覧し参考にしたと言われています。「梅は国花であり、百鳥が梅に集える姿こそ万邦の来朝を象徴する」。李梅樹が本作品を設計した際には斯かる意が込められていたと言います。